鳥取市佐治町余戸地区の三原台では、種の保存法(絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律)に基づく国内希少野生動植物種で、鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例に基づく特定希少野生動植物の指定種の蝶類「ウスイロヒョウモンモドキ」の保護活動が行われています。
この保護活動を行う「三原台」とは、岡山県との県境にある三原山の標高約800mに広がる台地のことを指し、毎年4月、7月、11月に生育地の保全活動等の保護活動が展開されています。
保護活動を展開しているのは、地元の方で構成された「余戸地区ウスイロヒョウモンモドキ保護の会」であり、令和6年3月には、田中工業株式会社、鳥取県、鳥取市と4者で生物多様性保全協定を締結し、ウスイロヒョウモンモドキ生育地の保全活動の充実化を図っています。
また、令和8年3月には、余⼾地区ウスイロヒョウモンモドキ保護の会、⽥中⼯業株式会社、株式会社⿃取銀⾏、公⽴⿃取環境⼤学、鳥取県、鳥取市の6者により、「鳥取市佐治町余戸 三原台」が自然共生サイトに認定されています。
1 目標
(1)自然共生サイト「鳥取市佐治町余戸 三原台」で絶滅したウスイロヒョウモンモドキの野生復帰を目指す
(2)三原台の自然環境を次世代に残していく
(3)環境教育やレクリエーションの場としての価値を創出していく
2 取組内容
(1)ウスイロヒョウモンモドキの食草・吸蜜草(女郎花(オミナエシ)等)をシカ等による食害から守るための侵入防護ネットの設置・維持管理等
(2)ウスイロヒョウモンモドキが生息できる良質な草原環境を維持するためのススキの刈払い等の除草
(3)栽培圃場を設け、食草・吸蜜草(女郎花(オミナエシ)等)を栽培し、域外飼育時の餌、三原台への種蒔き等に活用
(4)田中工業株式会社と連携し、三原台に保護活動に使用する資機材を保管する倉庫を建築
(5)公立鳥取環境大学と連携し、生物多様性保全活動を体験する講義、フィールドワーク等を実施
3 これまでの成果
令和6年度に環境省とチョウ類保全協会により、域外保存されたウスイロヒョウモンモドキの放虫が三原台で行なわれ、その後令和7年、令和8年ともに産卵と成虫への羽化が確認されています。関係機関が協力する保護活動が実を結び、ウスイロヒョウモンモドキの野生復帰が少しずつ進んでいます。